2011年11月19日土曜日

ヤルヴィの日本ツアースタート 『ペトルーシュカ』でバレエ・リュスに思いを馳せる

at NHKホール
「NHK音楽祭2011 パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団/ダン・タイソン」
 2011年11月19日(土)

パーヴォ・ヤルヴィの日本ツアー初日。半年以上前から待っていた日。

大嫌いなNHKホールも、ヤルヴィのためならタクシー飛ばします、たとえ雨の中風の中。そう、雨風だったの。私の旅の相棒・グローブトロッターのサファリ(スーツケース)がずぶ濡れました…。

ストラヴィンスキーのペトルーシュカ!思いもかけず、とてもとても楽しかった。本当にバレエの舞台が目に浮かぶようで、素晴らしく歌っていた。情景が浮かぶの!すごいヤルヴィ〜、これがパリ管の力!?…と思って聴いていたら…。
翌日横浜で日本ツアーパンフレットを読んでびっくり。
ヤルヴィは駆け出しの頃、さんざんバレエ舞台で振って勉強したそうで、ペトルーシュカを山ほど演奏したとのこと!
なるほどー。手慣れたものだったのね!?

楽しい動きや哀愁の表情など、多彩な喜怒哀楽表現が満載のこの曲、パリ管のエスプリにぴったり!と勝手にも思っていて、さらに私はストラヴィンスキーでパリと言えばゲルギエフ、バレエ・リュス、ピカソの舞台美術…とか考えていたら、なんと!これもパンフレット読んでびっくりだったのだけど、ヤルヴィがちゃんとバレエ・リュスについて言及していて、その1900年初頭の空気を大切にしつつ、1947年版を演奏するにあたってはさらに流れを良くするような工夫を施し…的なことが書いてあった。
いやーさすが風雲児、インテリジェントなヤルヴィ。もう、ますます大好きに。

また遅刻しちゃってね、メシアン聴けなかった。読響+カンブルランのと、聴き比べてみたかったなあ。

余談。
昨年のNHK音楽祭のヤルヴィの後も、帰りのバスでご一緒になった年配の女性と今聴いた衝撃的な音楽について感激し合って渋谷駅まで帰ったのだけれど、今年も同じことが起きた。ヤルヴィの音楽は、人を饒舌にするのだね。それって、すごいことだと思いませんか?年代もバックグラウンドも全く違う初対面の赤の他人と、語り合えるんですよ?彼女もペトルーシュカの魅力に、参ってました。


【開催日時】
2011年11月19日(土) 18:00開演

【出演者】
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ダン・タイ・ソン
パリ管弦楽団

【曲目】
メシアン/忘れられたささげもの
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
ストラヴィンスキー/バレエ音楽 「ペトルーシカ」
《ソリストアンコール》
ショパン/マズルカ 作品17-4
《オーケストラアンコール》
ビゼー/小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」

【公演の詳細】
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111119_131241.html
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111119_170243.html

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