2011年11月27日日曜日

敬愛するマエストロのサントリーホールデビュー

at サントリーホール
『パーヴォ・ヤルヴィ、パリ管弦楽団』
 2011年11月26日

私の愛するマエストロが、遂にサントリーホールで。この日をずっと待ってた。ブレーメン(ドイツ・カンマーフィル)が大好きだったけれど、パリ管とのコンビ、素晴らしい!相変わらず一緒に作り上げてる感じがする。
先週NHKホールでのペトルーシュカに驚き、横浜での幻想ベルリオーズに感激。今日のサントリーも幻想+ウェーバー「魔弾の射手」序曲。これも楽しかった。メンデルスゾーンのViコンチェルトは、私が諏訪内さんに興味が無いので残念。
明日はラヴェルのピアコンと、またペトルーシュカ!

Du Nouveau Mondeだけど(Dvorák9番)、パリ管弦楽団とパーヴォ・ヤルヴィの美しい響きをぜひちら見してください!

Neuvième Symphonie de Dvorák
http://www.youtube.com/watch?v=jfkWhZgo-7w&feature=colike



【開催日時】
2011年11月26日(土)19:00開演

【出演者】
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:諏訪内晶子
パリ管弦楽団

【演目】
ウェーバー:オペラ「魔弾の射手」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14


2011年11月22日火曜日

志らく連夜

at 赤坂区民センター
「みなと毎月落語会 志らく・喬太郎 二人会」
 2011年11月22日(火)



二晩連続志らく。でも、仕事が押して、またも遅刻、さいてい。
志らく師匠の一席目は『疝気の虫』をやったとのこと…うわー悔しすぎる聞き逃し。

喬太郎さんは白鳥さん作の『任侠流山動物園』を。SWAって、こう、仲間の創作落語を交換こして演るんだよね。もちろん初めて聴いたけど。
全然、普通に、怖い感じとか喬太郎さんっぽかったので、もう何度も演って自分の根田にしてるんだろうね。知らないけど(笑)。
饅頭怖いは楽しかったです。ロウテンションのセイさん?(饅頭怖い人)のロウな饅頭の食べ方、おもしろかった!騙される友人たちもみんな穏やか。

鼠穴。昨日の独演会のまくらで、志らくの鼠穴は、談春の鼠穴は、って話をしてたけど、まさかまさか今日それを演るとは…。
ごめんなさい。昨日の三席のインパクトが胸に残りすぎていて、今日の鼠穴は私のココロに入って来ませんでした。もちろん、夢の中の冷徹な兄など、見せ場は面白かったけれど、ハナちゃんのいじらしさにも、全く涙腺がゆるまず。今日は人情話とかじゃなく、ナンセンスとかイリュージョンとかシネマとか、そんな師匠を聴きたかったんだろうな、私。
あと時間が無いため、マクラ無しってのも、満足度低めた理由か!?

でもでも!「あれ。連日。ありがと」と言ってくれた師匠。照れた笑顔の師匠。相変わらず歩いて来る帰る師匠。大好きだっっ!!!

今晩は家元の疝気の虫を聴くとするか。

【開催日時】
2011年11月22日(火)19:00開演

【出演者】
立川志らく、柳家喬太郎

【演目】
『まぬけ泥』らく平
『疝気の虫』志らく
『任侠流山動物園』喬太郎
中入り
『饅頭怖い』喬太郎
『鼠穴』志らく

2011年11月21日月曜日

「志らくのピン 古典落語編」11月、可愛い夫の『代り目』ホラー『鰍沢』

at 大和田伝承ホール(渋谷)
 「志らくのピン 古典落語編」
 2011年11月21日(月)

月に一度の「志らくのピン 古典落語編」。
この「ピン」は、志らく師匠の噺が三席も聴けるから本当にお得。

志らく師匠のチケットは即完売のイメージがあるけど、ピンの大和田伝承ホールはキャパ339席。満席ではない。これが師匠の狙いで、当日落語行こうか、と思った方もふらっと来れる環境を作りたいという志らく師匠の意図だそう。8割9割の入りで、意図通りの展開になってるということですね。

らく次さんの『金の大黒』。絶対前にも聴いたと思うんだよなーこの方のこの根田。でもいつだろう…。つい最近かと思って先日と同じ根田ですよね?と聴いたら、「この間は違いますよ」と言われちゃった。ああそうだ、引越の夢だった。その日は3時まで飲んだらしい。談春師匠、恐るべし!

今日の一席目は、落合好きの志らく師匠、何故落合が好きかについて自分と同じ変わり者だからといった話や、チームが好きか個人が好きかといった応援論、そして中日ドラゴンズの本拠地名古屋に観戦に行った際の応援の喧しさ、大リーグの観戦席と比べ、終いに客席の野次ってえのは面白くて…って話から、酔っぱらいとは面白いもんで、で『代り目』に。
前にも書いてますが、志らく師匠の女性の表現ってのは、かわいらしいんですよ。いじらしい。今回この話の女房はさっぱりかわいらしく無い。代わりに、夫が可愛い。可愛くない女房をね、本当はうちのおっかあ可愛いトコロあるんだよ、って語るのが、愛に溢れてて可愛い。
とにかく、志らく師匠のカップルの愛情表現は、いいなあ〜。

二席目の『宿屋の富』はイリュージョン系。いつもの江戸っ子の「えぇいっ」とか「吹き矢」を見れて今日も幸せ噛みしめる。富くじが外れてがっかりする町人が、唇が外れてぷるぷるぷるぷるぷるって宙を飛んでたりする。ぷるぷるぷるぷるって!ああ楽しい。

あ、志らく師匠に言わせると(著作にも書いてるし、よく仰ってるけど)、映画の評論でタチの悪いのは映画の筋を説明する輩。語ることが無いから筋を書く、評論でも何でも無い最悪だ。と。そりゃそうですよね。で私、今、志らく師匠の落語で何が起きたか(つまり筋)説明してる。最悪ですね。ふふふ。

中入り後の『鰍沢』は、ファンタジックサスペンスホラー。
終盤の情景が見えるような表現は、さすが無類の映画好きで演劇もやってる師匠だからこそのアレンジ。断崖絶壁、眼下の激流から吹き上げる風にざんばら髪を逆立てられたお熊が、火縄銃を手ににやりと笑う映像、浮かんだ!!
それにしてもお熊、心中から生き残っただけでも凄いのに、額に銃弾受けても生き残る(生まれ変わる?乗り移る?)なんて、復活し過ぎじゃない!?ホラー映画だ〜。

高座後、ぴあのTさんとおしゃべりの際に、演劇、映画、歌謡…志らく師匠の幅の広さって素敵だよねという話になるが、今日の鰍沢の表現って、本当にハリウッド映画にありそうだもの、志らく師匠ならではだと思うんだよなあ。
落語素人・志らく素人の私の感想なのでアテにならないが、志らく師匠の全ての活動が全部落語の奥行きに繋がってるんだなって、改めて感激。

聴き比べたくて、家に帰って志ん生の鰍沢を聴く。

【余談】
こ〜〜んなに嬉しいことは無い。ピンのプログラムには志らく師匠の1ヶ月の一行日記が書いてあるのだけど、今日は11月21日だから、10月14日から11月19日までの日記が書いてある。10月25日の日記は、なんと私の仕事の話!!10月15日はぴあのTさん主催の落語会の話が。「嬉しいですよね〜〜」と言い合い、帰った。幸せです。


【開催日時】
2011年11月21日(月)19:30開演

【出演者】
立川志らく

【演目】
『金の大黒』らく次
『代り目』志らく
『宿屋の富』志らく
中入り
『鰍沢』志らく
【公演の詳細】
http://www.shiraku.net/?p=1447

2011年11月20日日曜日

日本におけるヤルヴィのホーム、横浜にて 生き生きとした『幻想』

at 横浜みなとみらいホール
「パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団」
 2011年11月20日(日)

大好きなヤルヴィ、待望の日本ツアー。春に書きましたが、今年はパリ管を率いてですので、地方公演も多いし、東京公演も充実、何と言ってもプログラム数が、凄い。9曲かな?フランス人作曲家だけでなく、多彩。
地方までは流石に行けませんが、東京/横浜を全部行くと、もちろん全演目聴けます、嬉しい。ふふふふふ。

ヤルヴィと縁の深い横浜みなとみらいホール。シューボックス型の美しい響きのホールに広がったパリ管の音。素晴らしかったー。
ビゼーのシンフォニー1番、私は生で聴いたの初めて。すっごい美しかった。ザ、ロマン派〜って感じのロマンティック見せ場がんがんっなのを、ヤルヴィのあの小刻みに身体を振るわせながら情熱的に盛り上げるオーケストレイションにぴっったり!

ベルリオーズの幻想は、一緒に行った方が、今まで4度ほど聴いてるけど、今まででベスト!と言い切った出来。いろいろな楽器構成の展開があるこの曲、やりたいこと、伝えたいことがたっくさんあるヤルヴィの指揮に、そして人生楽しみたいパリ人のオケに(…勝手に定義・笑)ぴったりなんじゃないの!?なんとも鮮やかな生き生きとした幻想!
あー楽しかったっ。

アンコールは、前の晩と同じ ビゼー「“子供の遊び”より舞踏会(ギャロップ)」、に加え、シベリウス「悲しきワルツ」。
横浜のお客さんは、本当にヤルヴィにあたたかいの。今年も、オケがみんな退場しても拍手は鳴り止まず、みんな前のほうの席に移動。しばらく拍手を続けていたら、ヤルヴィが再度舞台に出て来てくれて挨拶、でシメ。


【開催日時】
2011年11月20日(日)14:00開演

【出演者】
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
クラリネット:パスカル・モラゲス
パリ管弦楽団

【曲目】
ビゼー:交響曲第1番ハ長調
ドビュッシー:クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14 全楽章

【公演の詳細】
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2011/06/post-101.php

公演のチラシ

タン・ドゥンの現代組曲、明暗分かれたソリスト

at サントリーホール
「サントリーホール フェスティバル ファイナルコンサート
 譚盾/マーシャルアーツ三部作~映像付き演奏会」
 2011年11月20日(日)

一日にうん万円のオケを2公演も梯子するってのは、流石に私もなかなかやりませんがね。
みなとみらいホールにサントリーホールとは!ヴィンヤードの最高峰とシューボックスの最高峰。うーんなんとも贅沢。
昼はロマン派、夜は現代。すごいね。しかも映像付きコンサートだよ?邪魔だけど(後述)。

サントリーホールの25周年を記念したフェスティバルのファイナルを飾る組曲です。2010年の上海万博で初演し、その後ニューヨークでも演奏、この東京が3回目なのだそう。
タン・ドゥンの指揮って初めて見ましたが、いかにもニューヨークのインテリって感じがする。私だけかなあ。

ソリスト達は、明暗分かれたように私には思える。
五嶋龍くんは当たり。彼の持ち味が生きた楽曲だったと思った。そう、ものにしてた。
若いチッケーゼくんは、可哀相かも。もともとヨーヨー・マを想定して描かれた楽曲。この若者には未だ手に負えないのでは、と思えた。
でも、ヨーヨーマとこの若者じゃしょうがないよね、と誰もが思えると思うのだけど、私の大好きなユンディが最も可哀相なパターン。
この楽曲、そもそもソリストが生きる曲じゃ無いでしょ、ぜんぜん!!!しかもランラン想定で描かれた楽曲だと!?それを繊細なショパンを大得意とする、私のキラキラくんユンディに弾かせるなんて、ミスキャストもいいところ。
こんな曲、低音も高温もガンっガンっと格好付けて派手なパフォーマンスで叩き付けちゃうランランに弾かせておくぶんには良いけど、ユンディやベレゾフスキーや私の好きなタイプのキラキラピアニストが弾く意味、ゼロじゃん。

演奏後のユンディも申し訳無さそうな感じ。彼が弾き込んで無い感じも、明白だった。彼の手元がピアノの上で躊躇するのなんて、見たくなかったよ。
くっそお。不満だね。
客寄せパンダなのは分かってる(ユンディの公演でいつもGUCCIのプレゼントを舞台で渡すおばさまがきちんとピンクドレス来て客席から登場)。でもさ、もうちょっと考えてよ。パンダならランラン使えばいいじゃん。お後がよろしいようで。(落語のオチのつもりー!)

ちなみに、楽曲自体は素晴らしかったです。もうちょっと練ってちゃんとした組曲にすれば良いと思う。
VJ入れた映像は、しょせん映画のストーリーを追わせているので(チャン・イーモウのHERO、アン・リーのグリーン・デスティニー、フォン・シャオガンの女帝。私3作品全部観てたわ、へえ〜)、映像あったらそっち観ちゃって、演奏会なのに邪魔だなあって思っちゃう。
途中から、ああこれはオペラなんだって思うようにしたけどね。舞台を観て音楽を聴く、両方一緒にやるものだ、と。

【開催日時】
2011年11月20日(日)18:30開演

【出演者】
指揮:譚盾
出演:五嶋龍(Vn)、アメデオ・チッケーゼ(Vc)、ユンディ・リ(Pf)
合唱明治学院バッハ・アカデミー合唱団、聖心女子大学グリークラブ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
譚盾(タン・ドゥン)
: 映画「英雄(ヒーロー)」協奏曲~ヴァイオリンのための
: 映画「グリーン・ディスティニー」協奏曲~チェロのための
: 映画「女帝(エンペラー)」協奏曲~ピアノと合唱のための

【公演の詳細】
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/sponsor/111120.html

2011年11月19日土曜日

ヤルヴィの日本ツアースタート 『ペトルーシュカ』でバレエ・リュスに思いを馳せる

at NHKホール
「NHK音楽祭2011 パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団/ダン・タイソン」
 2011年11月19日(土)

パーヴォ・ヤルヴィの日本ツアー初日。半年以上前から待っていた日。

大嫌いなNHKホールも、ヤルヴィのためならタクシー飛ばします、たとえ雨の中風の中。そう、雨風だったの。私の旅の相棒・グローブトロッターのサファリ(スーツケース)がずぶ濡れました…。

ストラヴィンスキーのペトルーシュカ!思いもかけず、とてもとても楽しかった。本当にバレエの舞台が目に浮かぶようで、素晴らしく歌っていた。情景が浮かぶの!すごいヤルヴィ〜、これがパリ管の力!?…と思って聴いていたら…。
翌日横浜で日本ツアーパンフレットを読んでびっくり。
ヤルヴィは駆け出しの頃、さんざんバレエ舞台で振って勉強したそうで、ペトルーシュカを山ほど演奏したとのこと!
なるほどー。手慣れたものだったのね!?

楽しい動きや哀愁の表情など、多彩な喜怒哀楽表現が満載のこの曲、パリ管のエスプリにぴったり!と勝手にも思っていて、さらに私はストラヴィンスキーでパリと言えばゲルギエフ、バレエ・リュス、ピカソの舞台美術…とか考えていたら、なんと!これもパンフレット読んでびっくりだったのだけど、ヤルヴィがちゃんとバレエ・リュスについて言及していて、その1900年初頭の空気を大切にしつつ、1947年版を演奏するにあたってはさらに流れを良くするような工夫を施し…的なことが書いてあった。
いやーさすが風雲児、インテリジェントなヤルヴィ。もう、ますます大好きに。

また遅刻しちゃってね、メシアン聴けなかった。読響+カンブルランのと、聴き比べてみたかったなあ。

余談。
昨年のNHK音楽祭のヤルヴィの後も、帰りのバスでご一緒になった年配の女性と今聴いた衝撃的な音楽について感激し合って渋谷駅まで帰ったのだけれど、今年も同じことが起きた。ヤルヴィの音楽は、人を饒舌にするのだね。それって、すごいことだと思いませんか?年代もバックグラウンドも全く違う初対面の赤の他人と、語り合えるんですよ?彼女もペトルーシュカの魅力に、参ってました。


【開催日時】
2011年11月19日(土) 18:00開演

【出演者】
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ダン・タイ・ソン
パリ管弦楽団

【曲目】
メシアン/忘れられたささげもの
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
ストラヴィンスキー/バレエ音楽 「ペトルーシカ」
《ソリストアンコール》
ショパン/マズルカ 作品17-4
《オーケストラアンコール》
ビゼー/小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」

【公演の詳細】
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111119_131241.html
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111119_170243.html

2011年11月10日木曜日

NHK音楽祭 キーシンのショパコンとラフマの交響曲2番

at NHKホール
「NHK音楽祭2011 ウラディーミル・アシュケナージ指揮/シドニー交響楽団/エフゲーニ・キーシン」
 2011年11月10日(木)

キーシンの来日が、久しぶりだと?日本でのコンチェルトは22年ぶり?
へー。
好き嫌いを超越して「上手い人ってすごいんだなあ」と思わずにはいられない演奏。ただただ完璧、みたいな。興味無いけれど。

【開催日時】
2011年11月10日(木)19:00開演

【出演者】
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ピアノ:エフゲーニ・キーシン
シドニー交響楽団

【曲目】
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 作品27
《ソリストアンコール》
ショパン/スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
ショパン/ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64 第1 「小犬」
《オーケストラアンコール》
フェルヘルスト/日本に捧ぐ歌 A Song For Japan  

【公演の詳細】
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111110_125522.html
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111119_170243.html

2011年11月7日月曜日

SWAクリエイティブ 古典落語のその後の話=野暮

at 新宿明治安田生命ホール
『SWAクリエイティブツアー「古典アフター」』
2011年11月7日

たまにはこんな日も。私のアタマとココロがからっぽなので、SWAファンの熱気が熱い客席は、ちょっと面倒だなって思ってしまったけれど。昇太さんのたいこもちが「あ〜れ〜」って回るのとか、面白かったけどさ。
喬太郎さんがアフタートークで、でもさ古典落語はそこで終わってるから粋なんで、後日談をやるなんて野暮なんだよね、ってことが分かった、とか言っちゃって他の3人が「あわわ」って感じだったのも、面白かったけどさ。

【開催日時】
2011年11月7日 14:00開演

【出演者】
三遊亭白鳥、柳家喬太郎、林家彦いち、春風亭昇太

【演目】
「かわうそ島の花嫁さん」~大工調べ改作 三遊亭白鳥
「本当は怖い松竹梅」~松竹梅その後 柳家喬太郎
仲入り
「厩大火事」~厩火事その後 林家彦いち
「本当に怖い愛宕山」~愛宕山その後 春風亭昇太

2011年11月2日水曜日

談春の包丁と若手へのまなざし


at 新文芸坐(池袋) 
「第27回 新文芸坐落語会 新文芸坐落語会二周年記念 看板と若手たち」
2011年11月2日(水)

久方ぶりの談春さん。やっぱりかっこいい。包丁、すごい!
清元のお師匠さんである堅物の女房の、夫が裏切り自分を騙して女郎屋に売っぱらおうと画策したことが判った途端の、突如の色っぽさが、その変わり身の速さに真実味を加えると言いますか。
それ以前が全くかわいげが無いだけに、やるなあ…!感がある。

談春さんはしょっちゅうマクラで若手や若者のダメさを嘆いているが、本当に、この噺を舞台袖で聴いていて、ちゃんと君たちはこの貴重さを感じているかい!?と私が言いたくなる。こんな噺が出来るようになりたいと、ちゃんと思ってる!?と。いや、出来ないんだけど凡人には。それでも、近づきたいと思って食い入るように聴いてるかい?と、心配しちゃうよ私も。

【演目】
『引っ越しの夢』立川らく次
『看板のピン』立川志の吉
『だくだく』立川談修
中入り
『包丁』立川談春